HARUの無茶からようやく少し復活してきた水曜日。
折角のレディースデーなので、前から観たくてしょーがなかった(※俺、HARUの原稿終わったら観に行くんだ…と死亡フラグ呟いてた)映画『シャーロックホームズ』を同じく仕事上がりのMやびさんを捕まえて会社帰りに観に行ってきました。

シャーロキアンと言えるレベルではまったくありませんが、何分幼い頃より図書室篭りが趣味だったもんで推理小説と和洋中ファンタジーと伝奇ものは大好物です。つまりホームズ好きでないわけがあろうか、いやない!(反語)
しかも今回の映画、原作に忠実にホームズのコカイン中毒で変人でダメなとこも(ホームズさんは確かに天才でカッコいいが社会適合する性格ではないちょっとアンダーグラウンドなとこが本来の魅力だと思うんだ)、ワトソンのアフガン最前線で軍医やってた武闘派なとこも(ずんぐりむっくりでおとぼけコミカルなワトソンキャラもそれはそれで可愛いが本来ワトソンはホームズが唯一認めた『相棒』で彼とタメ張れる出来る男なんだよー)描いてくれるっていうんで個人的にわっくわくして観に行ったんですが。

ですが。

聞け、歓喜の歌!(壊れた)

わ、私の理想のホームズワールド来たぁぁぁぁぁ!!!!


以降ほんのりネタバレと微妙に問題発言あるかもしれない感想注意。






●冒頭からのダークな雰囲気があの時代のイギリスにロマン感じる人間にはツボのはず。雨にぬれる石畳と、狭い路地を走る馬車、人の密度、なにより魔術儀式!いやーたまらん。最近禁書目録シリーズ読んでたのでその辺からもこっそり楽しんでたり(笑)

●スピード感溢れるアクションは売りにしてるだけあってとても良かった。ホームズの『まず脳内で戦術組み立ててその通りに実行する』戦闘方法はスローとリアルタイム両方でアクション楽しめて新しいなと。素手でがっすんがっすん殴りあうかと思えば銃も撃つし、武器もスマートなものから泥臭いものやトンデモなもの(笑)までバリエーション豊富なので飽きない!流石監督も主演も武術やってるだけある…!

●ダウニーJr.のホームズは想像以上にチャーミングでした。オンとオフの切り替えが最高すぎる。天才的な頭脳をフル回転させてるときの神秘的なまでの格好良さと、バトル中のコミカルでパワフルな男くささと、ダメ人間時のとことんまでダメな人(笑)の対比が絶妙で魅力的。迷惑だけどほっとけない男、文句なしナンバー1。服装も独特でなにより着崩し加減の色気がいい。ていうか全体的に良い意味でいやらしい(おい)あと基本いらんこと言いなのに殺し文句使いだよ!

●ジュード・ロウのワトソンは最早惚れろ!としか言いようがない(おい) 理知的で紳士な美形なのにいざとなったら完膚なきまでに武闘派なとことかホームズに対しての容赦のない放置っぷりとか(原作どおりだよ!笑)そのくせ結局ほっとけなくて巻き込まれるお人好しなとことかもう最高。古傷のせいで軽く足引き摺る仕草がセクシー過ぎて萌え死ぬる(おい)しかも仕込み杖とかもう有り得ない。スーツは正義です(おーい)

●アイリーン・アドラーは原作好きから見るとちょっと「?」ってとこもあると思うんですが(個人的には色気より知性をメイン武器にするクールなタイプのイメージなので)あの映画の「あの」ホームズにはあってたと思う。不二子ちゃん系だけど結局どっか甘いとことか翻弄してるつもりでも結構スルーされてたりとか(笑)そういうコンビとして意外におもろかった。ドレスの色合いが画面に映えて素晴らしいなーと思っていたらパンフレットに其処の所のこだわりがきちんと書いてあってちょっと感動。メアリーは個人的にはかなり原作に近いイメージだったな~。出番自体は少ないですが(ただし映画の内容が内容だけにある意味存在感は核弾頭級)女性らしさと知性的な側面がちらりと見えて好感触。

●ブラックウッド卿は映画オリジナルの敵なんですが、ものすごーく「ホームズの敵」らしい敵で良かった!冷徹で計算高く人心を掌握する能力に長けている、って「例の教授」と似た雰囲気を見てる側に感じさせといて、ラストで○○の○○が出てくる(ネタバレの為伏字)ってのもたまらんじゃないですか。ラスバト後の運命がまたダークでいい…!建造中のタワーブリッジってのがね…また、ね…!!(感無量)

●解決法とかが「推理ものの答えは理路整然完璧じゃないといかん」って人から見るとちょっとアレかもですが、ホームズなら寧ろこうでなきゃ!って落としどころだったので古典のあの空気(ホームズ、ルパン、明智的な)が好きな人にはたまらないと思うなー。幻想と科学の狭間の時代を楽しめる人向け。壁の「VR」の弾痕とかワトソンの古傷とかアイリーンの写真とか細かいところに説明なしで「知ってる人はにやりとできる」ネタを散りばめてるところもいい。

●ホームズとワトソンのコンビに関しては正しく理想通り、というか希望とか予想と言ったものを逆に遥かに飛び越えられて最早完敗。恐るべしガイ・リッチー監督。もう監督に足向けて寝られない、何処に居らっしゃるか知らないんだが!(おい) ホームズの特定1名限定の度を越えた甘えっぷりや子供の我儘レベルの意地悪も最高なんですが、ワトソンのそれに対する徹底したスルーがとにかく素敵過ぎる。勿論いざって時には渋々ながらも結局付き合っちゃうし、危険が迫れば命がけで駆けつけちゃうんですが、普段はもー冷たい冷たい(笑)しかしそれもこれも絶対の信頼あってのお互いの態度だってのが分かるからまた良い。まーたホームズもいらんことは平気でべらべら喋って鉄拳喰らったりするのに、真面目で大事な一言は目も合わせずそっけなくしか言えないとことかな!いや分かってる、皆まで言うな。ゲ○とかホ○とかB○とかふぢょしなもえとかそういう直接的なことは言ってないのだ、そんなことはどうでもいいんだ、分かるな?重要なのはそういうものを超越したところにあるんだ!分かるだろう!?(いいから落ち着け)





クールになれ、俺!(今更)
というわけでまぁそんな感じに燃(萌)えた訳です。HARUの疲れも吹っ飛んだ!も、もう2回くらいは観に行っても良いくらいだ…!(おい)とりあえずDVDは発売したら即買いですよ!
続編が既に決まってるそうなので今からワクワクです。いやっほう。
これを機にカッコいい原作ワトソンが定番になるといなー。←昔からホームズよりワトソン好き。
いやコミカルなおじちゃんワトソンも好きなんだけどね。
さて、ちょっと原作読み返してくるか・・・(おい)



どーうでもいい【追記】。

結婚するんで共同生活やめようとするワトソンにホームズがぶーぶー言ってるのを見てなにやら既視感を覚えてたのですが、今頃気が付いた。ジャンルーカが結婚するんで一人暮らしになるマルロ(byシャンペンシャワー)だ…!(笑)
「そしてこれから俺はあのバカ高い家賃を一人で払っていくんだな」(byマルロ)
確かにあのホームズにも「惨めにしてやりたくなる妙な色気」があるなー…(おい)
まぁ根本的なところでホームズはマルロというよりはジョゼですが(おーい)

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