※・・どうしたの?・・この日記は、九龍妖魔学園紀のクリア後ボーナス使用設定のパロディ小説よ。基本的にオリジナル設定でネタバレ前提ということらしいわ・・。未クリアなら閲覧には注意して・・・。(白岐)

※※※※※※※※

もー、さっきからなんなのかなァ。
月魅と入れ替わりで教室に戻ってきてから、なんかどーーーも変なんだよねッ、九龍クンと皆守クン。

今日のお昼はみんなと屋上で。
えっへへー、取手クンと椎名サンも一緒なんだよッ!やっぱりいいよねッ、みんなでこうやってご飯食べたり出来るのって!
・・・なんだけど。
その約2名からのなーんかこう、異星人でも見るみたいな視線が気になるんだよね〜。
あたしの顔、なんか付いてる??
聞いてもブンブン首振って話を逸らしちゃうし。
まったくもーッ!
しょっちゅう口ゲンカしてるのに、こういう時はやったら気が合うんだもんこの2人、やんなっちゃう。
女子寮の宇宙人騒ぎとか、昨日のヘンな事とか、なーんか色々あってやだなァ。
あ、そうそう、その宇宙人騒ぎッ!やっぱり誰かに見回り頼んだ方がいいよね。頼りになって、強くって、女子寮見回っても覗いたりしない、信頼できる人・・・。
「・・・どうかした?」
はひゃッ!
あたしったら、ついつい龍音サンの顔をじーっと見てたみたい。
もー、ホント恥ずかしいよー。でも、龍音サンなら頼りになるよね・・・う、ううん!?でも女の人なんだから龍音サンに夜の見回りなんかさせられないし・・・。
「・・やちさんどしたん?」
「・・なんか悪いものでも食ったんだろ」
「・・具合でも、悪いのかい?」
「・・百面相はあまり殿方の前でやるものではありませんわよ?」
・・悩んでたら周りから一斉にそんな声がぽんぽんと飛んできた。
うう、あたしいったいどんな顔してたのー?
「明日香さん」
うひゃッ!?
龍音サン(勿論今は『龍麻クン』だけど)の手があたしのおでこにぴたっと触った。
「・・顔は赤いけど・・熱は、ないね」
疲れてるのかな?なんて、龍音サンが心配そうに言う。あたしは慌てて違う違うと首を振った。
あうう・・もう、ホント、恥ずかしいなァ。どーして龍音サンの前だと、いっつも落ち着かないんだろ。
なんてまだ動揺してるあたしを見て、椎名サンがくすっと笑った。
「龍サマったら、突然龍サマが触ったら八千穂サンでなくてもびっくりしますわ」
言われた龍音サンは、きょとん、とした顔で椎名サンとあたしを見ると、首を傾げた。
「・・・・あ」
そうして、急に何かに気付いたみたいにぱちっと瞬きした。
うわー、『龍麻クン』も睫毛長いなァ。なんてあたしが余計なこと考えてると、龍音サンはちょこっと複雑な顔をして。
「そうか、ごめん」
僕は『龍麻』だったね、と笑いながら言った。
「難しいな、レディに対する礼儀は」
れれれ、れでぃ?
「うふふ、龍サマはご自分が王子サマだとちゃんと自覚してくださいまし?」
お・・・・。
「王子ィ?!」
「・・・おい、なんだそれは」
椎名サンの『王子様』発言に九龍クンと皆守クンのツッコミが速攻で入った。あたしや取手クンはきっかり硬直してたのに、流石だなァ。
・・・ってホント、『王子様』って何?
「あら、王子サマは王子サマですわ。龍サマはリカの王子サマなんですもの」
「えー、龍ねぇは『龍にぃ』バージョンでもお姫様っしょー」
「九龍クンにはお姫サマでもリカには王子サマなんですの。ねぇ、八千穂サン?」
「え、え、うん・・」
いきなり話がこっちに来てびっくり!
でも言われてみると、そんな気もするかなァ・・。龍音サンカッコいいもんね。
でも九龍クンは不服そうだった。
「えー、えー、王子なんてただの金持ちボンボンみたいな称号龍ねぇに似合わんヨー。なぁとりっち?」
「え、あ、う、うん・・そう、かな・・・」
取手クンもいきなり話が自分に来てびっくりしてる。だよねェ。
うーん、うーん、龍音サンって王子かな、姫かな・・・。
「お前ら阿呆な会話をするなッ!」
なんて考えてたらついに皆守クンがツッコミに来た。
皆守クンって、こういうとこ面倒くさがりなのに細かいよね。
「・・ったく、『龍麻』!お前も笑ってないでなんとかしろ・・」
そう言われて初めてみんな、話の中心だったはずの龍音サン本人がすっかり見物人してたことに気が付いた。
もー、龍音サンったら平気で笑ってるんだもん〜。あたしたちの論争はなんだったの?
「龍サマ、龍サマは王子サマでいいですわよね?」
「龍ねぇ〜、龍ねぇは姫だヨ〜」
なーんてまだ言ってる2人に、龍音サンはくすくす笑ってる。どっちでもいいみたい。・・もしかしてどっちも嫌だったりして?
「んもう、龍サマったら」
「あのなぁ。大体なんなんだその『龍サマ』ってのも」
皆守クンが嫌そうに言った。
そうそう、それも実はちょっと気になってたんだよねッ。椎名サン、昨日までは龍音サンのこと『龍麻クン』か『お姉サマ』だったのに、どうしたんだろ?
聞かれた椎名サンは、ちょっと自身有り気に答えた。
「この呼び方でしたら、お姉サマでも龍麻クンのお姿でもどっちでも呼べますもの」
あ。
「・・・・・」
「あぁ・・そうか」
「なるほどネ・・」
みんな一斉に納得しちゃった。そうなんだよね、龍音サンと龍麻クンって呼び分けると、時々うっかりどっちで呼んだらいいかわかんなくなっちゃうんだ〜。
そしたら、あたしたちも龍音サンのことどっちでも呼べる呼び方にしたらいいんじゃないかな?
そうあたしが言ってみたら、あっさり龍音サンは「いいよ」と言ってくれた。やったあ!じゃあ、なんて呼んだらいいかな?
「面倒だな・・どっちも『龍』なんだ、それでいいだろ」
「なんだとアロマ、貴様俺の龍ねぇをんなカレシみたいに呼び捨てで呼ぼうってか?許しませんヨ俺は!」
「だ、誰が!」
「あ、じゃあ『たっちゃん』とかどうかな」
「それ、とりっちとカブるヨ。南ちゃんもいないし」
「・・・・それ・・なんだい?」
「甲子園に連れてってー!みたいな?」
「あー意味わかんねェ!」
「んもう、みんなも『龍サマ』にすればいいですわ」
「できるか!」
あたしたちがそんな風にワイワイ騒いでるのを、やっぱり龍音サンはちょっと笑いながら見てた。
・・・後でこっそり聞いたら、高校時代の友達のことを思い出してたんだって。
すごく仲良かった、大事な仲間なんだよ、ってとっても嬉しそうに。
あたしは、それがとても羨ましかったりしたんだけど・・。
・・そうそう、それで、呼び方。
いいかげんイライラしてきた皆守クンが、「大体お前はなんて呼ばれりゃいいんだ!」って龍音サンに言ったら、龍音サンは少し考えてから
「・・・・『ひーちゃん』」
って、なんだかちょっとだけ顔を赤くして言った。
『ひーちゃん』
うん!それ絶対カワイイよ!!
龍音サンは、高校の時そう呼ばれてたんだって。えへへ、なんかいいな、龍音サンと本当の同級生になったみたい!
今日から龍音サンはひーちゃん!!うんうん!!決定!
・・でも結局、椎名サンは龍音サ・・・ひ、ひーちゃん、のことを『龍サマ』って呼ぶことに決めたみたい。
「リカはオリジナルがいいんですの」って。
取手クンは何度か頑張って呼ぼうとしてたけど、やっぱり恥ずかしいんだろうなァ、今日は無理だった。
「努力してみる・・・」って、真っ赤な顔してよろよろ教室へ帰っちゃったけど、大丈夫かな?
皆守クンはずーっと「阿呆らしい」とか「俺は関係ない」とか言ってたけど・・・・。
「あれは呼ぶ気ありだネ!タイミング計ってるヨ!」と九龍クンはニヤニヤしてたから、明日にはそう呼んでたりして?
えへへ〜、『ひーちゃん』かァ・・・。
そうだ!あたしのことも『明日香さん』じゃなくて『やっちー』って呼んでもらおうっと!えっへへ〜、楽しみッ!

・・・・あー!
いっけない!肝心の女子寮の見回り!考えるのすっかり忘れてた〜・・どうしよう・・・??

TO BE CONTINUED。

※※※※※※

出てきました『ひーちゃん』呼び。男主は真里野戦後からだから随分早かったかなぁ。ところですどりん視点を書くのが今から楽しみです。どうやって書こう(笑)

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