※やぁ。この日記は九龍妖魔学園紀のクリア後ボーナス使用設定のパロディ小説らしいね。基本的にオリジナル設定でネタバレ前提だから、未クリアなら閲覧は止めておいた方がいいと思うよ。全ては宿星の赴くままに・・・。(JADE)
※※※※※※※
どうしてですの?
「『死』なんて全然大したことではないですわよねェ?」
そう問いかけたとき、『彼』はとても・・・・とても、悲しい顔をしましたの。
「それはつまりィ、『死』など恐れてはいないってことですわよね?」
そう確認したとき、『彼』は・・・・・・。
本当に悲しそうに。綺麗な瞳を、揺らしましたの。
・・・・どうして、ですの?
あなたは、なにを、しっているんですの?
リカは、どうして。
あなたのめをみると、むねがいたむんですの・・・・・・・?
「・・・目が覚めた?」
優しい声と、髪を撫でる手。
はっきりしない頭でしたけれども、ちゃんと覚えてましたの。
この人がリカを、あの真っ暗な中から助けて下さったこと。
でも。
「・・・・・緋勇クン・・・・・」
どうしてですの?
リカは、貴方を。
貴方と、貴方の大事な人を。
殺そうと、しましたのに。
「リカは・・・リカは、どうして忘れてしまっていたの・・」
お母様を失って、あんなに悲しかったのに。どうして誰かの大事なものを、リカは奪おうとしていたの?
今ならわかる。
あの時の、『彼』の悲しい瞳。
あれは・・・・・・。
失ってしまった人の、瞳だったのに。
「ごめんなさい」
今になって、涙が溢れ出す。
「ごめんなさい、緋勇クン・・・・」
メイクが落ちてしまうことも気付かないで、それからしばらくリカは・・・・『彼』に縋って泣いていましたの。
ずっと、優しく髪を撫でてくれる細い指に、子供のように安心したせいかもしれませんけど・・・・。
でも。
泣きやむまで、縋っている胸がとても柔らかいことに気付かなかったのは、我ながらちょっとおマヌケな話ですわ。
「もう、大丈夫?」
「は・・はい・・・」
まるで歌うように甘く響く声に、胸がさっきまでと違うどきどきで跳ね上がってしまいますの。
まさか、《転校生》が・・・・女の人だったなんて。
緋勇クン・・・・いえ、緋勇“お姉サマ”は、リカのぐちゃぐちゃになってしまったお顔を皆守クンや取手クンに見せなくてもいいように、隠して下さいました。
『疲れているだろうから、彼女は私が送って行くわ』
そう言って、リカを・・・・その・・お姫様抱っこ・・・して下さって・・・・。
信じられませんの。
お姉サマって、とっても華奢な方なんですのよ?それなのに、リカを軽々と抱き上げてしまわれて・・・。
・・ええ、勿論リカは平均的体重より軽いですわよ?ですけど、ですの!
・・ええと。
それでですの。リカは顔を上げられなかったからよく見てはいないのですけれども、多分心配そうだったんですわよね・・・男の子たちに、お姉サマは不思議なことを言ったんですの。
『みんなは先に帰っててね。・・・九龍も。』
あら。
そうでしたわ。葉佩クン。
あんまり驚くことばかりでつい他のことには目がいかなかったのですけれども、地上に出てから一度も、リカは葉佩クンの声を聞いてませんでしたわ。確かにリカと戦ってる時はいたはずですのに・・・今まで何処へ行ってたんですの?
『ごめんね九龍、もう少しそのままでいてくれる?』
そのまま?
『カァ』
カァ、って・・・なんですの?
葉佩クンの返事の代わりに聞こえてきたカラスの鳴き声に、リカがきょとんとしてましたら、お姉サマはリカを抱き上げて女子寮まで連れて行って下さる途中、お姉サマと葉佩クンのことを教えてくれましたの。
まぁ・・・!
お姉サマのは、『男装』ではなかったんですのね。
それじゃ、葉佩クンは今カラスのお姿なんですの?
リカが、ついびっくりして色々聞いてしまいましたら、お姉サマは急にくすッと微笑まれましたの。
どうなさったんですの?
そうお伺いしたら。
『やっと笑ってくれたわね』
メイクが無くても可愛いわ。なんて、まるで言葉遣いさえ違ったら、少女漫画の王子サマみたいなことをおっしゃって。
とてもとても素敵に、笑顔を見せて下さいましたの・・・・。
天国のお母様。
大事なお父様。
リカは神様に感謝と、それからちょっとだけ文句を言いたいですの。
リカの王子サマは・・・・・・・・女の方ですの、なんて。
・・・そんなの、とても困ってしまうと思いませんの?
NEXT 4th Discovery。
※※※※※※
うわ、7回もかかった!(というか年跨いじゃった)というお久し振りの黄龍妖魔(女主)編第3話。リカ語りは難しかったです(笑)いや、内容は簡単なんだけど喋り口調が一人称向きでない・・!(私が下手なだけという気も)そんなわけで今年もまったり更新予定です。お暇があったらお付き合い下さいませv
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どうしてですの?
「『死』なんて全然大したことではないですわよねェ?」
そう問いかけたとき、『彼』はとても・・・・とても、悲しい顔をしましたの。
「それはつまりィ、『死』など恐れてはいないってことですわよね?」
そう確認したとき、『彼』は・・・・・・。
本当に悲しそうに。綺麗な瞳を、揺らしましたの。
・・・・どうして、ですの?
あなたは、なにを、しっているんですの?
リカは、どうして。
あなたのめをみると、むねがいたむんですの・・・・・・・?
「・・・目が覚めた?」
優しい声と、髪を撫でる手。
はっきりしない頭でしたけれども、ちゃんと覚えてましたの。
この人がリカを、あの真っ暗な中から助けて下さったこと。
でも。
「・・・・・緋勇クン・・・・・」
どうしてですの?
リカは、貴方を。
貴方と、貴方の大事な人を。
殺そうと、しましたのに。
「リカは・・・リカは、どうして忘れてしまっていたの・・」
お母様を失って、あんなに悲しかったのに。どうして誰かの大事なものを、リカは奪おうとしていたの?
今ならわかる。
あの時の、『彼』の悲しい瞳。
あれは・・・・・・。
失ってしまった人の、瞳だったのに。
「ごめんなさい」
今になって、涙が溢れ出す。
「ごめんなさい、緋勇クン・・・・」
メイクが落ちてしまうことも気付かないで、それからしばらくリカは・・・・『彼』に縋って泣いていましたの。
ずっと、優しく髪を撫でてくれる細い指に、子供のように安心したせいかもしれませんけど・・・・。
でも。
泣きやむまで、縋っている胸がとても柔らかいことに気付かなかったのは、我ながらちょっとおマヌケな話ですわ。
「もう、大丈夫?」
「は・・はい・・・」
まるで歌うように甘く響く声に、胸がさっきまでと違うどきどきで跳ね上がってしまいますの。
まさか、《転校生》が・・・・女の人だったなんて。
緋勇クン・・・・いえ、緋勇“お姉サマ”は、リカのぐちゃぐちゃになってしまったお顔を皆守クンや取手クンに見せなくてもいいように、隠して下さいました。
『疲れているだろうから、彼女は私が送って行くわ』
そう言って、リカを・・・・その・・お姫様抱っこ・・・して下さって・・・・。
信じられませんの。
お姉サマって、とっても華奢な方なんですのよ?それなのに、リカを軽々と抱き上げてしまわれて・・・。
・・ええ、勿論リカは平均的体重より軽いですわよ?ですけど、ですの!
・・ええと。
それでですの。リカは顔を上げられなかったからよく見てはいないのですけれども、多分心配そうだったんですわよね・・・男の子たちに、お姉サマは不思議なことを言ったんですの。
『みんなは先に帰っててね。・・・九龍も。』
あら。
そうでしたわ。葉佩クン。
あんまり驚くことばかりでつい他のことには目がいかなかったのですけれども、地上に出てから一度も、リカは葉佩クンの声を聞いてませんでしたわ。確かにリカと戦ってる時はいたはずですのに・・・今まで何処へ行ってたんですの?
『ごめんね九龍、もう少しそのままでいてくれる?』
そのまま?
『カァ』
カァ、って・・・なんですの?
葉佩クンの返事の代わりに聞こえてきたカラスの鳴き声に、リカがきょとんとしてましたら、お姉サマはリカを抱き上げて女子寮まで連れて行って下さる途中、お姉サマと葉佩クンのことを教えてくれましたの。
まぁ・・・!
お姉サマのは、『男装』ではなかったんですのね。
それじゃ、葉佩クンは今カラスのお姿なんですの?
リカが、ついびっくりして色々聞いてしまいましたら、お姉サマは急にくすッと微笑まれましたの。
どうなさったんですの?
そうお伺いしたら。
『やっと笑ってくれたわね』
メイクが無くても可愛いわ。なんて、まるで言葉遣いさえ違ったら、少女漫画の王子サマみたいなことをおっしゃって。
とてもとても素敵に、笑顔を見せて下さいましたの・・・・。
天国のお母様。
大事なお父様。
リカは神様に感謝と、それからちょっとだけ文句を言いたいですの。
リカの王子サマは・・・・・・・・女の方ですの、なんて。
・・・そんなの、とても困ってしまうと思いませんの?
NEXT 4th Discovery。
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うわ、7回もかかった!(というか年跨いじゃった)というお久し振りの黄龍妖魔(女主)編第3話。リカ語りは難しかったです(笑)いや、内容は簡単なんだけど喋り口調が一人称向きでない・・!(私が下手なだけという気も)そんなわけで今年もまったり更新予定です。お暇があったらお付き合い下さいませv
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