説教真っ盛り黄龍戦記。ラスト3話!(予定)。3月中に終わる・・はずなんだけど(苦笑)
※図書室に御用ですか?ああ、この日記は九龍学園クリア後ボーナス使用2周目プレイ記ですね。ネタバレ&ゲーム内には無い創作設定が多い異色の作品です。閲覧には若干の危険が伴いますので注意してくださいね。ではここにお名前を・・・。(七瀬)
※※※※※※※※
本日の会話〈その頃バディは・マミーズ編〉
雛川「・・・今頃、どうなっているのかしら・・」
舞草「うう〜、奈々子もうドキドキで仕事が手につきませぇん〜!」
瑞麗「心配するな。あの子たちならきっと、最も良い道を選んで戻ってくるさ。・・なにせ今世の覇者が付いているんだからな」
雛川「・・・今世の覇者・・?」
舞草「混線の馬車ってなんですかァ?」
瑞麗「・・いや、なんでもない。コーヒーをもう一杯貰えるか?」
舞草「は、はぁい!」
雛川「・・もしかして瑞麗先生は、龍麻さんのことを・・良く知ってらっしゃるんですか・・?」
瑞麗「ん?・・・フフ、まぁ・・な」
雛川「・・・・・・」
舞草「・・(ひーちゃんを良く知ってるって・・何を知ってるんでしょう・・奈々子気になりますゥ〜!)」
おっとジェラシーストーム発生!?な大人の女性集合マミーズ。
黄龍様、どうします?
さて、そんなこととはつゆ知らず、高校生2名に説教真っ最中23歳黄龍様(学ラン)。開き直り逆切れな弟3号に真正面から向かい合いです。
崩壊中の墓の中での黄龍様第一声は・・・・・・。
龍麻「甘ったれるなぁ!!」
皆守「がはッ!」
九龍「はひゃいッ!?」
阿門「なッ・・!」
白岐「・・・!!!」
脳天へのパンチ一発と同時でした。(無論相当に手加減)
皆守「うう・・さっきからポンポンポンポン殴りやがって・・・」
龍麻「言葉で言って分からないからだ。俺や九龍がこの學園から居なくなる?そんなこと当たり前だ、卒業するために入った訳じゃないんだから」
皆守「だろうが・・・・分かってたさそんなことは!だから・・!」
龍麻「だから?」
皆守「置いて行かれるのは、もう御免なんだよッ!」
白岐「・・・・・皆守さん・・・・・」
絶叫に近い声で叫ぶ皆守。その前で、あっさりと黄龍様は問い直しました。
龍麻「なんで?」
皆守「な・・・なんでって・・」
龍麻「俺は、忘れないよ?」
皆守「・・・・ひーちゃん・・・・」
龍麻「『ここ』にいなくても、俺は忘れないよ。電話もつながればメールもできる。時間があるなら場所なんかどこでも会えばいい。・・辛くて、苦しくて、誰かの助けが必要なときは、呼べばいい。俺も九龍も、必ず答えるよ?何が怖い?」
皆守「・・そんなのは嘘だ・・新しい生活が来れば忘れられる・・・」
龍麻「お馬鹿。こんな卑怯な死に方選んで逃げるような真似したら、それこそ俺はお前のことなんか忘れる。九龍にも、他の子たちにも、『忘れさせる』。傷を残したら、可哀相だから。・・・嫌だろう?そんなの」
皆守「う・・・」
子供のように顔を歪めて泣きそうになる皆守。その頭を、黄龍様がそっとあやすように抱きかかえてやりました。
皆守「・・!!」
龍麻「・・大丈夫だよ。甲太郎、お前は自分で思ってるよりよっぽどいい子だ。お前はね、自分で思ってるよりよっぽど色んな人たちから愛されてるんだよ。だから、逃げるな。大丈夫。俺も九龍も、お前が逃げない限り、ずっと味方でいるから・・・」
皆守「・・・・ひー・・・」
抱きかかえられているため、他の3人からは皆守の顔は見えませんでしたが、その背中は小刻みに震えて泣いているようでした。
九龍「・・・うう・・・」(←貰い泣き中)
白岐「・・・・」(←やっぱり貰い泣き中)
阿門「・・・・」(←自分を反省中&感動中)
感動の嵐が吹き荒れる、そんな真っ最中・・・・だったのですが。
?《・・邪魔をして悪いけどね、そろそろ脱出して貰えないかい》
九龍「へッ?」
?《いい加減に龍麻から離れて欲しいね、君》
皆守「!!猫!?」
龍麻「おっと・・」
突然龍麻の懐から顔を出したメフィストJrがあろうことか人間の、しかも落ち着いた青年の声でそう言ったのでした。動揺と恥ずかしさで
慌てて飛び退く皆守をすました様子で無視し、Jrの姿を借りた誰かの声が続きます。
MJr?《時間がないよ、龍麻。・・彼女たちもそろそろ眠りの時間だ》
龍麻「OK、『紅葉』」
九龍「くれは・・!?」
白岐「Jrさんと・・同調している影が見えるわ・・黒いコートの、男の人・・・・。・・・あっ・・貴方達は・・」
阿門「む・・!」
小夜子・真夕子『邪魔をして、ごめんなさい。でも、もう時間です《陽(ひかり)の龍》・・・長随彦様を、巫女を、墓守を助けてくれて、ありがとう。私たちは、約束通り彼と共に眠りにつきます。それは、幸福な深い眠り・・・もう覚めることのない、静かな眠り・・。ありがとう《転校生》・・・』
龍麻「いいんだよ。・・もう誰も君たちの眠りを妨げはしない。ゆっくり眠るんだよ」
小夜子・真夕子『ありがとう・・』
白岐「光が・・・!」
幸せそうに微笑んだ小夜子と真夕子の身体が、青く澄んだ光を発します。それと同時に長随彦も光に包まれ、緩やかにその姿が薄れていきます。
阿門「遺跡の揺れが・・・鎮まっていく・・・」
皆守「・・・眠るのか・・・みんな・・・」
やがて青い光が全てを覆い尽くし、玄室を満たすと、最後の鳴動を残し、遺跡はしんと静まりかえったのでした。
九龍「・・・終わった・・・?」
白岐「・・ええ・・もう、悲しみの声は聞こえない・・」
阿門「・・・《呪い》が・・重圧が、消えている・・」
皆守「・・・・・・終わった、のか・・」
静かな幕切れに、しばし呆然と立ちつくす高校生たち。
これにてミッションコンプリート・・・。
・・・では無かったようです。
龍麻「九龍」
九龍「え・・」
龍麻「甲太郎」
皆守「ひーちゃん?」
龍麻「白岐」
白岐「は・・はい・・」
龍麻「阿門」
阿門「・・緋勇・・」
全員の名前を呼ぶと、振り返った黄龍様はいつもの如くにこっと微笑みました。
龍麻「天香學園、遺跡探索ミッション終了。脱出しなさい」
九龍「ひー兄ちゃん・・?」
『脱出しよう』ではなく『しなさい』の言葉に違和感を感じた九龍。それを問いかけようとしたその瞬間、静まりかえっていた玄室の中に地を這うような声が響き始めました。
?《・・・こうりゅう・・・黄龍よ・・・》
白岐「この、深く暗い気配は・・!?」
阿門「馬鹿な!荒吐神より強い闇だと!?」
?《黄龍よ・・・満たされし器よ・・・我が物に・・・!》
九龍「黄龍・・ひー兄ちゃんッ!?」
皆守「なんだッ・・この気配は・・!」
しかし動揺する高校生たちの前で、まったく動じずに笑顔のままの黄龍様。
龍麻「《天香學園》の戦いはさっきでおしまい。だから、みんなは一足先に『上』へ帰りなさい」
九龍「ひー兄ちゃんッ!やだよ俺!」
皆守「ひーちゃん!お前!」
龍麻「慌てない。俺もすぐに帰るよ。だけどね」
茶目っ気を含んだウインクに、高校生たちが思わず目を丸くします。
それを楽しそうに眺めた黄龍様が、優しく、しかし反論を許さない声で言いました。
龍麻「・・ここから先は、本物の『魔人』の出番なんだ」
その肩で、黒猫が無表情にその瞳を光らせていました。
終わりと思ったその直後、遺跡を襲った異変の正体は?!いよいよラストエピソードの次回へ続く!!
九龍「うう、最後の最後ではぎれっ子は嫌だー!」
※図書室に御用ですか?ああ、この日記は九龍学園クリア後ボーナス使用2周目プレイ記ですね。ネタバレ&ゲーム内には無い創作設定が多い異色の作品です。閲覧には若干の危険が伴いますので注意してくださいね。ではここにお名前を・・・。(七瀬)
※※※※※※※※
本日の会話〈その頃バディは・マミーズ編〉
雛川「・・・今頃、どうなっているのかしら・・」
舞草「うう〜、奈々子もうドキドキで仕事が手につきませぇん〜!」
瑞麗「心配するな。あの子たちならきっと、最も良い道を選んで戻ってくるさ。・・なにせ今世の覇者が付いているんだからな」
雛川「・・・今世の覇者・・?」
舞草「混線の馬車ってなんですかァ?」
瑞麗「・・いや、なんでもない。コーヒーをもう一杯貰えるか?」
舞草「は、はぁい!」
雛川「・・もしかして瑞麗先生は、龍麻さんのことを・・良く知ってらっしゃるんですか・・?」
瑞麗「ん?・・・フフ、まぁ・・な」
雛川「・・・・・・」
舞草「・・(ひーちゃんを良く知ってるって・・何を知ってるんでしょう・・奈々子気になりますゥ〜!)」
おっとジェラシーストーム発生!?な大人の女性集合マミーズ。
黄龍様、どうします?
さて、そんなこととはつゆ知らず、高校生2名に説教真っ最中23歳黄龍様(学ラン)。開き直り逆切れな弟3号に真正面から向かい合いです。
崩壊中の墓の中での黄龍様第一声は・・・・・・。
龍麻「甘ったれるなぁ!!」
皆守「がはッ!」
九龍「はひゃいッ!?」
阿門「なッ・・!」
白岐「・・・!!!」
脳天へのパンチ一発と同時でした。(無論相当に手加減)
皆守「うう・・さっきからポンポンポンポン殴りやがって・・・」
龍麻「言葉で言って分からないからだ。俺や九龍がこの學園から居なくなる?そんなこと当たり前だ、卒業するために入った訳じゃないんだから」
皆守「だろうが・・・・分かってたさそんなことは!だから・・!」
龍麻「だから?」
皆守「置いて行かれるのは、もう御免なんだよッ!」
白岐「・・・・・皆守さん・・・・・」
絶叫に近い声で叫ぶ皆守。その前で、あっさりと黄龍様は問い直しました。
龍麻「なんで?」
皆守「な・・・なんでって・・」
龍麻「俺は、忘れないよ?」
皆守「・・・・ひーちゃん・・・・」
龍麻「『ここ』にいなくても、俺は忘れないよ。電話もつながればメールもできる。時間があるなら場所なんかどこでも会えばいい。・・辛くて、苦しくて、誰かの助けが必要なときは、呼べばいい。俺も九龍も、必ず答えるよ?何が怖い?」
皆守「・・そんなのは嘘だ・・新しい生活が来れば忘れられる・・・」
龍麻「お馬鹿。こんな卑怯な死に方選んで逃げるような真似したら、それこそ俺はお前のことなんか忘れる。九龍にも、他の子たちにも、『忘れさせる』。傷を残したら、可哀相だから。・・・嫌だろう?そんなの」
皆守「う・・・」
子供のように顔を歪めて泣きそうになる皆守。その頭を、黄龍様がそっとあやすように抱きかかえてやりました。
皆守「・・!!」
龍麻「・・大丈夫だよ。甲太郎、お前は自分で思ってるよりよっぽどいい子だ。お前はね、自分で思ってるよりよっぽど色んな人たちから愛されてるんだよ。だから、逃げるな。大丈夫。俺も九龍も、お前が逃げない限り、ずっと味方でいるから・・・」
皆守「・・・・ひー・・・」
抱きかかえられているため、他の3人からは皆守の顔は見えませんでしたが、その背中は小刻みに震えて泣いているようでした。
九龍「・・・うう・・・」(←貰い泣き中)
白岐「・・・・」(←やっぱり貰い泣き中)
阿門「・・・・」(←自分を反省中&感動中)
感動の嵐が吹き荒れる、そんな真っ最中・・・・だったのですが。
?《・・邪魔をして悪いけどね、そろそろ脱出して貰えないかい》
九龍「へッ?」
?《いい加減に龍麻から離れて欲しいね、君》
皆守「!!猫!?」
龍麻「おっと・・」
突然龍麻の懐から顔を出したメフィストJrがあろうことか人間の、しかも落ち着いた青年の声でそう言ったのでした。動揺と恥ずかしさで
慌てて飛び退く皆守をすました様子で無視し、Jrの姿を借りた誰かの声が続きます。
MJr?《時間がないよ、龍麻。・・彼女たちもそろそろ眠りの時間だ》
龍麻「OK、『紅葉』」
九龍「くれは・・!?」
白岐「Jrさんと・・同調している影が見えるわ・・黒いコートの、男の人・・・・。・・・あっ・・貴方達は・・」
阿門「む・・!」
小夜子・真夕子『邪魔をして、ごめんなさい。でも、もう時間です《陽(ひかり)の龍》・・・長随彦様を、巫女を、墓守を助けてくれて、ありがとう。私たちは、約束通り彼と共に眠りにつきます。それは、幸福な深い眠り・・・もう覚めることのない、静かな眠り・・。ありがとう《転校生》・・・』
龍麻「いいんだよ。・・もう誰も君たちの眠りを妨げはしない。ゆっくり眠るんだよ」
小夜子・真夕子『ありがとう・・』
白岐「光が・・・!」
幸せそうに微笑んだ小夜子と真夕子の身体が、青く澄んだ光を発します。それと同時に長随彦も光に包まれ、緩やかにその姿が薄れていきます。
阿門「遺跡の揺れが・・・鎮まっていく・・・」
皆守「・・・眠るのか・・・みんな・・・」
やがて青い光が全てを覆い尽くし、玄室を満たすと、最後の鳴動を残し、遺跡はしんと静まりかえったのでした。
九龍「・・・終わった・・・?」
白岐「・・ええ・・もう、悲しみの声は聞こえない・・」
阿門「・・・《呪い》が・・重圧が、消えている・・」
皆守「・・・・・・終わった、のか・・」
静かな幕切れに、しばし呆然と立ちつくす高校生たち。
これにてミッションコンプリート・・・。
・・・では無かったようです。
龍麻「九龍」
九龍「え・・」
龍麻「甲太郎」
皆守「ひーちゃん?」
龍麻「白岐」
白岐「は・・はい・・」
龍麻「阿門」
阿門「・・緋勇・・」
全員の名前を呼ぶと、振り返った黄龍様はいつもの如くにこっと微笑みました。
龍麻「天香學園、遺跡探索ミッション終了。脱出しなさい」
九龍「ひー兄ちゃん・・?」
『脱出しよう』ではなく『しなさい』の言葉に違和感を感じた九龍。それを問いかけようとしたその瞬間、静まりかえっていた玄室の中に地を這うような声が響き始めました。
?《・・・こうりゅう・・・黄龍よ・・・》
白岐「この、深く暗い気配は・・!?」
阿門「馬鹿な!荒吐神より強い闇だと!?」
?《黄龍よ・・・満たされし器よ・・・我が物に・・・!》
九龍「黄龍・・ひー兄ちゃんッ!?」
皆守「なんだッ・・この気配は・・!」
しかし動揺する高校生たちの前で、まったく動じずに笑顔のままの黄龍様。
龍麻「《天香學園》の戦いはさっきでおしまい。だから、みんなは一足先に『上』へ帰りなさい」
九龍「ひー兄ちゃんッ!やだよ俺!」
皆守「ひーちゃん!お前!」
龍麻「慌てない。俺もすぐに帰るよ。だけどね」
茶目っ気を含んだウインクに、高校生たちが思わず目を丸くします。
それを楽しそうに眺めた黄龍様が、優しく、しかし反論を許さない声で言いました。
龍麻「・・ここから先は、本物の『魔人』の出番なんだ」
その肩で、黒猫が無表情にその瞳を光らせていました。
終わりと思ったその直後、遺跡を襲った異変の正体は?!いよいよラストエピソードの次回へ続く!!
九龍「うう、最後の最後ではぎれっ子は嫌だー!」
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